今日のファンアート『テンゲンニキ』
![](https://az-pt.net/wp-content/uploads/2024/05/67bb343acbae55a7a84b70ad86204a82-819x1024.jpg)
![ラフ](https://az-pt.net/wp-content/uploads/2024/05/2024_0515_b-1024x640.jpg)
AZ Ptです。
『鬼滅の刃 柱稽古編』始まりましたね。
『1話、こんなかんじだったなあ』を描いてみたのですが、人によっては解釈の仕方が様々だろう絵面で申し訳ないです。笑
『ファンアート』は🐯の威を借る🦊?
結論から言うと、私の経験上では好きで描いた『ファンアート』が仕事に繋がった事もありました。
一言で『絵描き』でも目指す方向は人それぞれですが、ポートフォリオが必要な場でも「こんなのも描けるんだ」とアプローチできることがあります。最近は企業でもポートフォリオにファンアートも見せてくださいといったところもあります。
(逆にNGもあるかもしれないので、企業に提出する際は確認をお願いします。)
絵描き活動において、『創作(オリジナル)一本で勝負して真の絵描き✊』という議論もたまに遭遇する事もありました。私も活動初期に葛藤したことがありますよ。絵を描いている方だと尚更1度は立ちはだかる壁かもですね。
今思えば
![](https://az-pt.net/wp-content/uploads/2024/05/AMiDA_37-1.jpg)
それぞれのポリシーでイイトオモウヨ!
です。
私などは黒歴史時代、『ファンロード』という、今でいうPixivのような登竜門雑誌があり、世間の絵が上手い人達の作品を眺めては凹んでいたのですが、その常連さん達は今やプロの漫画家・イラストレーターになられていたりします。有名処は吉崎観音さんや柴田亜美さんでしょうか。常連でなかった人も、絵が関係する世界にいるのではないかなと思います。
そんな『ファンアート』、今では色んな絵描きさん達も描くようになりました。
外国人はオタクコンテンツが大きくなるにつれ、プロアマ問わずどっと増えた印象がします。ファンアートをどんどん描いてコミュニティに投稿して、ファン同士で盛り上がってくれスタンスのゲーム会社もありますね。
私は日課で海外クリエイターのインスタを見るのが好きですが、先日の故・鳥山明先生が亡くなった時には、普段漫画系のイラストは描かない方たちも、こぞって悟空や鳥山先生などを描いて追悼していたのは驚きでした。
しかもそれがまた、普段から描画力やクリエイティブ性があるせいか、さらっと描いたり作ったりと、またこれもうまいわけです。💦
ファンアートは描き分けのセンスもいる
ファンアートは作品やキャラクター性を理解していたり、好きな部分がないと、いざ描くにはなかなか難しいジャンルでもあります。
例えば『ドラゴンボール』、絵の型がはっきり決まった世界です。顔のパーツはもちろん目も鳥山先生式ですよね。これをリアルに描きすぎると違うキャラに見えてしまい、調合が結構難しいのです。
- 鳥山先生のラインを95%残して、残り5%を自分のラインで表現する
- 鳥山先生のラインを80%残して、残り20%を自分のラインで表現する
- 鳥山先生のラインを20%残して、残り80%を自分のラインで表現する など
これらを描き分ける所業だったり、自分の画風にしても何のキャラかがわかるセンスも必要だったりします。
ファンアートは既にあるものを描く分野ですが、自分自身の視点や感性を通じて、作品の世界観やキャラクター性を再解釈する描写の訓練の場にもなったりもします。
(殆どは『好きで描いたら絵の練習にもなった』が正解かも💀)
とはいえグレーの世界である
ファンアートには著作権元の許可についてはグレーであったりします。
黒に近いグレーかもしれないです。同人誌など二次創作は、基本的には営利目的ではなくファンの布教活動という視点から、目を瞑って下さっている状態です。
立体など営利目的である場合は許可が必要ですが、イラストの場合などに白黒はっきり返答を出してしまうと、コンテンツが衰退するともききます。各所ガイドラインを提示している場合もありますが、ほとんどはあえて返答していないのが現状かと思います。
もし版権元から削除指示や二次創作禁止と言われたら即従わねばなりませんし、キャラクターのイメージを著しく壊すような表現をした場合、著作権違反で訴えられる場合もあります。
実際に昔、同人作家と版権元の会社の裁判もあり話題になりました。(これはキャラクターのイメージ侵害と営利目的両方だったからかもしれないです)
![](https://az-pt.net/wp-content/uploads/2024/05/AMiDA_03-1.jpg)
・・・・!!!
リスペクトを忘れない事
と綴るとガクブルするほどそれなりにリスクは大きいコンテンツですが、私が普段ファンアートを描く上で気を付けている事はこれらです。
- 版権物はすべて作者・企業のもの。ファンアートでもダメと言われたらダメである
- 著しくキャラクターや作品のイメージを侵害する描写はしないこと
- 有名作品の『ファンアート』描写は”好きであやかる状態”であり、布教してあげていると思わないこと
- 《これは個人的な項目です》金銭が発生する物は作らない
- 作者や作品・キャラクターに対し『リスペクト』を忘れないこと
4項目目は同人活動をされている方には大変申し訳ありませんが、私個人的な事情により、公式と混同する分野や立場的な関係上、控えるようにしています。
キャラクターのイメージを壊す表現は、一部の人には面白がられるかもしれませんが、極端な事をすれば訴えられる可能性もあるので、十分に気をつけましょう。
絵描きの活動は多種多様で、個々の視点や感性が大切です。
コンテンツの魅力を保ちつつ『リスペクト』も忘れないように、ファンアートを描いてみてもいいのではと思います。💀